ウィンドウリペア作業工程
1.ガラスを拭く
まず最初にドアの開閉による室内圧の変化を防ぐために、運転席または助手席の窓ガラスを開けておきます。
フロントガラス表面についた砂埃などの汚れをきれいに拭き取ります。
よくキズを確認します。(キズの外側及び内部まで)
ヒビ割れが複数無いか確認します。
2.衝撃点の整形
ドリルを使って衝撃点(衝撃によりガラスの表面が欠損した部分)を整えていきます。一番集中する場面です。
3.ヒビ内部の乾燥
ヒビ内部に侵入した水分を真空ポンプを使って乾燥させていきます。
よって雨の日の作業は時間がかかります。
水分は除去できますが中に入った汚れは除去できないため、ヒビ割れを見つけたら早めの修理をおすすめします。
すぐに修理できない場合はガラスの外側のヒビの上にテープを貼って汚れを防ぐことをお勧めします。
お勧めは、100円均一ショップなどで売っているスマートフォンやタブレット端末の液晶パネル保護フィルムとか手貼りラミネートフィルムです。
ガラスが雨や水で濡れていないときに2センチ角位に切って貼って置くと良いです。
粘着剤のついたテープは1日か2日で剥がしてください。粘着剤が溶けてヒビの中に入ってしまう場合があります。
※セロファンテープ(セロハンテープ)は透明な紙のようなものですので、水をよく通しますので貼らないようにしてください。
ヒビ割れは時間がたつと雨水とともに汚れがしみ込んで汚れてきます。 ヒビの中に透明の樹脂(レジン)を入れて修理をします。 ヒビの中が汚れてしまいますと仕上がりに影響が出ます。 ヒビに指で触るだけでも汚れてしまいます。※一番汚れる原因が指でごしごし擦ってしまうことです。
4.レジンの注入
ピストン固定用のフィクチャーをフロントガラスに装着し修理用レジンを入れます。
5.真空引き
ヒビ内部の空気を真空ポンプで抜き取ります。
6.加圧
加圧と真空を繰り返しながらヒビの先端までレジンを注入していきます。
7.特殊ランプで硬化
ヒビ内部に完全にレジンが注入されたのを確認したら、特殊UVランプを使って硬化させていきます。
8.表面磨き・仕上げ
余分なレジンを削り取って表面を磨けば完成です。
修理後はすぐにでも運転することができます。